シェービングと脱毛は毛を取り除く行為そのものとなりますが、厳密にはいくらかの違いがあります。まず前者のシェービングは毛を剃る行為をさします。毛を剃るということで使用器具は主にカミソリとなります。このカミソリで毛を剃っていくと確かに肌の表面からはその毛がなくなります。
しかし肌の表面以下の毛穴には依然として毛根が残ってるため、しばらく時間が経過すると、また雑草が生えてくるかのように出てきます。この毛を剃る行為を何度も繰り返していくと、肌はカミソリのために肌荒れを起こすし、毛自体もだんだんと強い雑草のように頑丈になってきます。
次に後者は毛穴にある毛根にダメージを与える行為をさします。毛穴にある毛根にダメージを与えるにはいくらかの方法がありまして、光フラッシュとレーザーの2種類に大きく大別されます。この2つはいずれも自分で自宅で行うことは困難に近く、事実上はどこかのお店で施術してもらうことになります。
このうち最も効果があるとされるのがレーザーを使用した行為となります。このレーザーは光フラッシュよりもはるかに威力が強力なため、医師免許がある人しか使用が許可されていません。対して光フラッシュの場合はそこまでの威力ではないため、医療免許がなくても使用が可能となります。
いずれも波長をあてて毛根にダメージを与えます。ダメージを受けた毛根は細胞が破壊されるため、毛としての威力が弱ってきます。弱ってきた毛は太い頑丈な毛ではなくて、細くて頼りない毛へと変化します。しかし1回そこらではまだ不充分なので時間をおいて何度も施術を行います。
そうするとまた細胞が破壊されるので、また毛が1回目の時よりも細くなってきます。それを繰り返して究極的に毛をなくしてしまおうというのがこの脱毛のやり方となります。しかし毛に波長を当てて細胞を破壊する行為は、威力があるために痛い行為そのものとなります。光フラッシュよりもレーザーのほうがはるかに強く、施術を行った後は、一時的に肌荒れ炎症を起こしたのが誰でもはっきり確認できるほどとなります。またその強い痛みのために施術を行う人にとっては涙を流すほどつらい行為となります。この痛さは施術を受ける人の個人差で異なります。最近では痛みを軽減したという新型の機器を導入しているとアピールしているところもありますが、その一昔前の機器に比べて痛みが軽減したに過ぎず、個人差によっては依然として痛いことに変わりはないので注意しないとなりません。なお永久に脱毛を目指す場合は、威力が強力なレーザー使用となります。威力が弱い光フラッシュの場合は、永久に毛を取り除くことは困難で、またいずれは毛が生えてくることになります。